1954-03-15 第19回国会 参議院 大蔵委員会 第18号
この規定はむしろ優先的に取扱わせるという意味ではなくて、外国に店を持つておるこれらの外国為替銀行を、外債の担保の受託の業務から全然オミツトしてしまうことは如何と考えますので、そういうことに限つて、外債に関する限りは担保の取扱い業務はできるということにわざわざ規定をいたした、こう御了解を頂きたいと思います。
この規定はむしろ優先的に取扱わせるという意味ではなくて、外国に店を持つておるこれらの外国為替銀行を、外債の担保の受託の業務から全然オミツトしてしまうことは如何と考えますので、そういうことに限つて、外債に関する限りは担保の取扱い業務はできるということにわざわざ規定をいたした、こう御了解を頂きたいと思います。
従いまして政府が肩代りしたということは、国民が税金によつて電力会社に代つて外債を償還してやるということになるのでありまして、そういう意味では電力会社が再評価する場合、元外債によつて募つた金額を以ていろいろな建設をやつたのです。
政府は旧電力債はどのくらい肩替りされたか、その今度の講和によつて外債を政府がこれは償還しなければなりませんが、その中に電力会社からこれを肩替りした外債金額はどのくらいになつておるかお伺いしたい。
それからもう一つは本人の承諾を得まして、それによつて外債を邦貨債に借りかえる、こういうことをいたしたわけであります。ところが当時の事情といたしまして、本人の承諾をとりますのにおいて、確実でなかつたというものが一部ございます。それからまた本人の同意は得たけれども、質権者の同意が得られなかつたというのもあります。また本人、質権者の同意は得たのだけれども、しかしながらその証券が外国にある。
従いまして今後におきましてもできるだけ輸出を伸張し、そうして外貨を受取つて、外債の支拂い等に充てなければならぬと思うのであります。また国内的にも、産業の合理化、復興に相当外国から物を借りて来なければならぬ、こういう考えで外資の導入もわれわれとして念願しておるのであります。しかし外資を今たとえば二億ドル三億ドル借りて参りましても、さあそれをどこに使うか、物にかえることが問題なのでございます。
一見いたしますと、五十七億というのは非常に大きな数のように思いまするが、私どもが昔東京電燈に関係しておつて外債を募集いたしましたときの償却の年額は四千万円でございます。ただいまのお金にいたしますとおそらく七、八百億ではなかろうかと存じます。ただいま私ども東京電力といたしまして預つているところの資産というものは、東京電燈のその時代よりもはるかに大きくございます。
そういたしまして、その際にやはり同じ法律の規定によりまして、旧電力会社の担保の規定、こういう規定は、効力を失う、こういうことにいたしまして、従いましてそのときまでにありました旧電力会社の財産の財団といたしまして、これに担保を付けまして、その担保によつて外債を発行しておつた訳でありますが、その担保権は消減したこういうことになつております。従いましてその当時七件財団がございました。
何分今までは管理貿易であつて、外債の支拂いをすると申しましても、政府が外貨資金を持つていなかつた。今後は民間貿易に移りますし、また政府としても外貨資金を持ち得る状態になつて来ることになれば、われわれの声明が外国にも非常によく届くだろうと思うのであります。従いましてできるだけ早く、すなわち来国会におきましては、具体的な措置を講じて、はつきり現したいと考えております。
私の質問は、吉田首相が、この軍事基地の提供によつて外債や援助資金の債務を帳消しにしようとしておる意思があるのかどうか、この点を明確に伺いたいのであります。(拍手) 〔国務大臣吉田茂君登壇〕